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ホームブログ展示会に出展していました。 - Magical Furniture
2024.02.12

展示会に出展していました。


日差しが強くなってきて梅も咲いて春の気配が少しずつ感じれるようになってきましたね。
1ヶ月後くらいには桜の開花予想で天気予報が賑わうころ。

先週一週間は東京での展示会に出展していました。
月曜日に設営して火曜日から木曜日まで展示会、金曜日はちょっと東京をうろうろして神戸に帰ってきました。
展示会はすごく久しぶりで、2019年以来の参加。
こういうのに参加するのってウチのような1人でやっている家具屋には勇気がいることで、気づけば5年経っていましたね。
一週間製作できないし、出張費もなかなかのものだし、プライスリストや商品の準備も手間がかかる。
2月っていったら家具屋にとって繁忙期だし、うんぬんかんぬん、、、。
と、展示会に出ない理由はいろいろありますが出て良かったと思うのがいつものことで、今回も出てよかったと思います。
新作を展示会を目指して作るのも、印刷物の準備をするのも学園祭みたいで楽しいし、実際に会場に立って訪れた方と話をするのも参考になる意見をもらえることも多くて刺激になります。
なぜ今回この重い腰を上げたかというと昨年オープンさせた2号店プレゼントの存在が大きい、あと自分のライフスタイルの変化。
これまでは特注やオリジナルの家具製作がメインの稼ぎ頭で、卸販売(他のお店で商品を売ってもらうこと)と店頭での雑貨販売は少々といった感じで、1人でやっている分にはそれで十分でした。
でも2号店を始めたことで固定費も増えたし、子供が産まれたことで製作時間も以前ほどは取れなくなりました。
効率よい売上を確保するために卸し販売の柱を太くすることは有効だなと考えたわけです。
私が作らず、他の職人の方に作ってもらう商品も増やしました。

売上を上げたい、でもどこでも買えるものはしたくない。
百貨店や大きなプロジェクトでいっときだけスポット当てられるのではなく、地方の芯を持っているお店の方と長く付き合っていきたい。
そんな期待を胸にして参加した展示会でした。
連絡があるとしたら今月後半くらいかな、それまで受験結果を待つようにそわそわして過ごします。

そんなこんなで東京に5日間滞在していました、宿は銀座です。
展示会の会場の近辺は何もないので、ご飯の楽しみがありそうな銀座を選びました。
銀座って高いお店がたくさんありますが、庶民的なお店もあるんですよね。
2年前に出張で東京にきた時も銀座に泊まりました。
当時はコロナ禍の真っ只中で、飲食店は時短営業だったし外国人観光客もいなかった。
人がいない閑散とした銀座に泊まっていました。
その時にトンカツが食べたいなと思い探して行った古いトンカツ屋さんに今回の滞在中にも行きました。
そしたらたまたま大将が病気でしばらく現場を離れていて、復帰して2日目の営業だったらしく、大将の顔を見にきた常連さんで賑わっていました。
みんな変わらない味のトンカツを食べて、大将に復帰のお祝いの言葉をかけて笑顔で店を出て行く、その光景が長くお店を続けたからこその光景で財産だなと思いました。
店舗を持たない商売だったり、流行りの商売に乗ってすぐに撤退する商売だったりが最近多いけど、その場所に根を張って長く続ける尊さってやっぱりあります。
トンカツ屋さんに勇気をもらえた東京滞在でもありました。

きてくれた方、他の出展者のみなさま、会場のカシカの方々、ありがとうございました。